第13回「ペンタトニックからの脱却その6 番外編3 スケールアウト(ブルース進行にロクリアンモードを当てる)」

今年の夏はあっという間に終わってしまいましたね…
あまり夏らしいことをする前に秋になってしまいました(苦笑)
ですが「学びの秋」とも言いますので、気持ちを秋に切り替えて是非ネタを増やしていってくださいませ
という訳で前回まで番外編としましてスケールアウトをご紹介いていきましたので、今回も更なるバリエーションをご紹介していきます

ではいってみましょう!


今回のテーマは「ブルースにロクリアンモードを当てる」です
ここのところ、かなり一般的な音楽理論を無視した内容になってきましたが、ジャズ系のミュージシャンならポピュラーな発想ですね(笑)
解釈としては前の2回「半音上のスケールを当てる」&「スーパーインポーズ」と同じような感じですね。
言葉で伝えてもとても分かりづらいと思いますので、早速譜例をご紹介します!
ここでのコード進行はA71発です。
1,2小節目でAマイナーペンタトニックスケールを、そして3,4小節目でAロクリアンモードを使用しています。

コラム20140920

どうでしょうか。意外と気持ちのいい響きになっていると思います(笑)

このアウトの解釈としましては結局のところ、「スケールアウトは音がインから外れたことで発生する」わけですが、ロクリアンモードはブルースをマイナーペンタ(ブルーノートスケール)を軸にしてインプロしてロクリアンモードに移行した際に

「インサイドの音もありつつ(マイナーペンタと音が多少被っている)アウトした音もそこそこ混ざっている」

といった点がインとアウトすれすれを表現するのに適しているわけです。
使いどころが結構難しいですが、ブラックミュージック系、ダンスミュージック系にはかなりいい感じにフィットすると思います!
こんな感じで今回もマニアックな内容を進めていきましたが、結局のところスケールアウトは表現する側が「これアリだな」と思えば何やってもいいと思います。
多くのプレーヤーは独自の解釈を持っていますので、これを参考に是非独自の解釈を探してみてください!

ではまた次回!