ギタリスト音楽理論講座コラム第1~9回

ここのコラムでは自分の解釈ですが(笑)ちょっとした音楽理論講座を紹介していきます

「ペンタトニックスケール1発ギタリストからの脱却」

いきなりターゲットをギタリストに絞り込んだ内容になってしまいました(苦笑)
ですがこのまま突き進みますので悪しからず・・・(笑)

 

ペンタトニックスケールといいますとロック、ポップス、ジャズと色々な場面で使用されていますが、余りにもポピュラーな音階であるがゆえに、ここからの脱却に悩んでいる方が多いいんですよね。

今回は自分がロック~ジャズへ移行したという観点から、おすすめの脱却方法やコツをサクッと披露していこうと思います ※かなり我流ですが(笑)

 

ではまず「マイナーペンタトニックスケール」のポジションを確認してみましょう。

 

nagase01

 

この図-1はギターやっている方なら、理論書、雑誌などで一度はお目にかかったことがあるであろうマイナーペンタトニックスケールの一番ポピュラーな6弦ルート型です。
ブルース、ロックなどのインプロヴァイズ入門としてよく使われますね。

 

次にこの形を使い飽きた方へお勧めなのが、「テンションを足す」というアイデアです。

 

nagase00

 

図-2ですが、1弦の星の位置に9th(2nd)のテンションを足してみました。
これを足すことによってマイナーペンタトニックスケールから、エオリアンモード(ナチュラルマイナースケール)、ドリアンモードに近い響きになります。※6thが無い状態

 

ここでなぜ9thを足したかといいますと、ロック、ポップス系でよく使われるマイナー系モードはエオリアン、ドリアンが多いのですが、6thを足さなければどちらにも対応できるという理由からです。

 

というわけで音を足してみましたが、これを今度はどう使うかが本題ですね。
一般的な参考書などですと、音がいっぱい書いてあって何をどうするか分からないことが多いですが、ここで分かりやすい例を紹介していきたいと思います。

 

nagase03

 

このフレーズはブルースでよく出てくるリックですが、Ex-1Ex-2で着地する音を変えてあります。

 

Ex-1は非常に耳慣れたフレーズですが、Ex-2は実際弾いていただくとテンションが強調され、フレーズに緊張感が出ていることが分かると思います。

 

このような感じで着地音を変えてフレーズの印象を変えるというアイデアは、ペンタトニック脱却の手段として最初にとっつきやすいと思います。いろいろな音で是非お試しください!

 

というわけで今回はここまでです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。