第5回「ペンタトニックからの脱却その1 アルペジオで攻める」

「ペンタトニックからの脱却その1 アルペジオで攻める」

第5回目はもう少し突っ込んだないようにすすんでいきます!

前回までは3コードのブルース進行を題材に、ギタリストのインプロ入門的音階であるAマイナーペンタトニックスケールを使うコツを進めていきましたが、今年は大衆的音階であるがゆえにキャラが被りやすい「ペンタトニックからの脱却」をテーマに進めていこうと思います

 

個人的にも何をやるにせよキャラが被るのがいやな人間なので(笑)、ブルースセッションの際も例に漏れず色々なアイデアを使いますが、まず1発目は「アルペジオ」をご紹介していきます

「アルペジオ」というと歌の伴奏などでコードを押さえながら弦を別々に弾いて音を重ねていく「アルペジオ奏法」をイメージされる方が多いと思いますが、ここでの「アルペジオ」は音の並びのことを指します

 

詳細は理論書を読んでいただくのが早いのですが、簡単に言いますと「和音の構成音を使ってインプロをする」という感じですね

 

こういうことは考えるよりもやってみるのが早いと思いますので(笑)、早速話を進めていきましょう

 

今回も3コードのブルース進行「KeyA」で話を進めていきますが、3コードのブルース進行はコードが全て7thコードでできています

という訳で今回使う7thのアルペジオを図で示してみますと以下になります

 

まずは6弦ルート型

ns01

 

5弦ルート型

ns02

7thの構成音はRoot、Major3rd、5th、7thになりますので上記のようになります
ここではブルース進行A7に6弦ルート型、D7、E7に5弦ルート型を使ってコード進行ごとにそれぞれのアルペジオ構成音を当てはめたフレーズを使用しています

 

分かりやすいモチーフを用いていますので、比較的覚えやすい形にはなっていると思いますので是非ギターやその他楽器で弾いてみてくださいませ

ns03

 

実際に弾いていただくとわかると思いますが、前回までにご紹介しましたマイナーペンタトニック1発のフレーズと響きが大分違い、フレーズだけでもコード感が出ていることがお分かりいただけるかと思います

 

こういったフレーズに関しましては弾く側の好みにもよるところではありますが、インプロで曲のコード感を出すにはアルペジオが大活躍しますので、是非ペンタトニックに混ぜるなど色々実験してみてくださいませ

 

今回はここまでになりますが、次回以降もペンタトニック脱却ネタを色々とご紹介していこうと思います