今回は今までご紹介してきました「Aマイナーペンタトニックスケールを使用したインプロアイデア」を実際にどうやって使うのかという実践実践編を進めていこうと思います
では今回もいってみましょう!
今回の譜例はセッションですぐに使えるように、12小節の3コードブルース(KeyA)を題材にしています。
この譜例は1段(4小節ごと)に違ったアイデアを使用していますので解説していきましょう
1段目
まずは1段目。
着地音の展開です。小節最初の2拍は同じフレーズですが、最後に伸ばす音を変化させることで、「耳に残りやすい」という印象を与えることができます
2段目
次に2段目。
ここでは「音数を減らす」、「長い休符を入れる」ことで、1段目の比較的隙間の少ないフレーズから一気に雰囲気を変えることによる印象の変化をを狙っています。
3段目
最後は3段目。
ここでは打って変わり、音を詰め込んで緊張感を出しています。
終盤に緊張感を出すことによって、このあとに繋がるセクション(ソロチェンジ等)に期待感持たせることができます。
このようにインプロヴァイズアイデアは「練習でネタを仕込み、本番でネタをつなげる」という手法を使って頂けますと、即興でありながらも音の羅列になりにくい演奏をすることができます。
例として映画や4コマ漫画がまさにそうですが、「後半に向けて盛り上げる」「中盤で盛り上げる」「前半、後半で盛り上げる」等オチをどこに持っていくかという考え方で展開させるのがわかりやすいかもしれませんね。
というわけで今回はマイナーペンタトニックスケールを使用したインプロアイデアの実戦編を進めていきましたが、何となくでもインプロの考え方というのがお分かりいただけましたら幸いであります。
次回ははもっとマニアック路線へ移行する可能性がありますが(笑)今後ともどうぞよろしくお願いいたします!
その他もっとペンタを紹介して欲しいなどご意見ございましたらお待ちしております!