第14回「ペンタトニックからの脱却その7 “バックのコード進行に違うアルペジオを当てる”」
今年もあと2ヶ月少々になって参りました・・・
みなさま悔いのない一年は過ごせていらっしゃいますでしょうか(笑)
自分は今のところ音楽教室の立ち上げ、自分のギターデュオ、ナガタクのレコーディングでバタバタであります・・・
果たして今月中に目処がつくやら。。。。
ぼやいてもしょうがないので(苦笑)早速今月もいってみましょう!
前回までは番外編としましてスケールアウトをご紹介していきましたが、今月からはまた本線に戻りまして、「ペンタトニックからの脱却」に原点回帰していきます!
今回ご紹介するのは「バックのコード進行に違うアルペジオを当てる」です
何ヶ月か前に「アルペジオで攻める」をご紹介しましたが、今回はかなり響きの違った別の使い方をご紹介していきます
まずは一発目の譜例から。
バックのコードは今回Am一発でいきます
この譜面では前半のブルージーなフレーズから後半にかけてバックのコード進行Amに対してEmのトライアドを当てていきます
ここで「Amが鳴っているのに、Em鳴らしちゃっていいの?」
と感じる方がいらっしゃるかもしれませんが、大丈夫なんです!(笑)
では理由は何だ?という話になりますが、少しAmに対するEmのトライアドの響きを分析してみましょう
上記はEx-1のフレーズで使われている音を図にしています
青い音がよく使うAmペンタトニックスケールの音、そしてグレーの音がEmのトライアドになっているわけですが、この図を見て頂くとおり、EmのトライアドがそれぞれAmに対する2nd、5th、7thになっていて(KeyがAmだった場合)音が外れていないことが確認いただけると思います
むしろこのEmを露骨に弾いて頂くことで2nd(9th)のテンションが強調されることになり、フレーズに緊張感を与えてくれます。
このようにバックのコードに対して別のトライアド(アルペジオ)を当てる手法はジャズミュージシャンがよく使う作戦ですので、ちょっとフレーズにジャズっぽい香りをもたせたい場合はかなり重宝するはずです!
ぜひいろいろとお試しくださいませ!
次回はまたこの続きをご紹介していこうと思います!
ではまた!