ギタリスト音楽理論講座コラム第10回~

ギタリスト音楽理論講座コラム第10回

「ペンタトニックからの脱却その5 ダブルストップで流れを変える」

 

もう今年も半分に来まして、待望の夏ですね。個人的に冬は大嫌いなので(苦笑)夏は大歓迎でございます!音楽イベントもとても多い時期ですので、ついでにギターの練習も気合を入れていきましょう!

という訳で今月もいってみましょう!

 

前回まではブルース進行に様々なスケールを当てはめていく手法を紹介していきました。スケールは指になじんできましたでしょうか。

今回も例に漏れずブルースをテーマに進めていきますが、インプロ行う上でのマンネリ打破に使えるダブルストップをご紹介していこうと思います。

ここで「ダブルストップ」とはなんぞや。という話になりますが、要は2つの音を同時に弾くと解釈して頂ければOKです。

指がスケール練習に慣れてくると、ギタリストにありがちなのはやはり単音しか弾かなくなってしまうというパターンでしょうか

そんなときに「ダブルストップ」を混ぜていくと、単音よりも音圧、音量が増すので「流れを変える」、「聞き手の耳を別の方向に向ける」という効果を得られやすいですね。

という訳で言葉で説明するよりも、実際に弾いて頂いたほうがわかりやすいと思いますので、譜例を一つご紹介していきます!

 

この譜例もいつもと同じくBlues key.Aです。今回もモチーフを変化させていく手法ですが、ひたすらコードトーンを追いかけていくフレーズです。

ただコードトーンを追いかけるだけでは少しつまらないので、コードトーンとコートドーンの間をクロマチックラインで埋めたりしています。

そしてクロマチックラインを入れることで、少々ジャジーな雰囲気を出すことができますね。

例えばこのフレーズをペンタ1発でインプロをする場合に混ぜたりして頂くと、かなり効果大だと思います。ぜひセッションなどなどお試しくださいませ!

というわけで今回はここまでです!

単音以外も意識的に混ぜることができるようになると、インプロに緩急がつけられるようになりますので是非練習してみてくださいませ!

ではまた次回!