コラム第2回です今回は前回より少し話を遡りまして、ペンタトニックスケールをつかったインプロヴァイズのアイデアを紹介していこうと思います。
相変わらずギタリスト向けではありますが・・・(苦笑)
まずインプロヴァイズについて自分なりの考えを書かせて頂きますが、インプロヴァイズというと「フレーズ」、「音の組み立て」、「起承転結」などを全てその場の成り行き任せで作っていくと思われがちですが(もちろんそのように進めてうまくいく方もいるんでしょうが)ほとんどの場合は「フレーズ」の骨格は前もっての練習でつくられており(仕込み段階)、それをインプロヴァイズでくっつけていくという解釈が多いようです。
かくいう自分もインプロヴァイズは普段の練習での仕込みである「手ぐせフレーズ」をインプロヴァイズでくっつけていくという作戦を使うことが多いんですよね。
ではそもそも「手ぐせフレーズ」ってなんぞや?という話になると思いますが、それは皆さんの今までの音楽人生で得た経験を生かして作っていただいたほうがよいと思いますので、今回はちょっとしたアイデア、コツを紹介していこうと思います。
これですこしでもインスピレーションを得る手助けになればさいわいです。
今回もAmペンタトニックスケールを元に例をあげていきます。
その1・・・メカニカルなフレーズ
まずは1個目。メカニカルなフレーズ。
これは読んで字のごとく、スケール音を機械的、法則的に並べて弾くことです。響きも機械的な感じですね。
その2・・・チョーキングを含んだブルース的なフレーズ
次に2個目はチョーキングを含んだフレーズ。
古くはブルース、そしてブルースから派生した現在のロック、ポップスなど幅広いジャンルで使われています。響きはブルージーな感じ。
その3・・・上記2つを混ぜてみる
そして3つ目は併せ技です。機械的な響きと、ブルージーな響きの合わせ技。
2つのアイデアを併せることでこのようにフレーズに流れを作ることができます。
このように個々のフレーズのアイデアと、それぞれを更につなげることでインプロヴァイズの流れをつくることができます。
その他よくある考え方としましては「同じフレーズを繰り返す」「同じフレーズでも強弱を(ダイナミクスを)つけながら弾いてみる」「休符を混ぜてみる」など選択肢は無限大です。
これで組み合わせ次第でとんでもない数のアイデアが生まれるという事がなんとなくおわかりいただけたと思いますが、重要なのはまずアイデアを膨らませて自分が好きな響きを見つけていただくことですね。
こうすることで自分のカラーが生まれてくると思います。
そして発想は無限大にありますので、次回以降はその他のアイデアもちょこちょことご紹介していこうと思います。
というわけで今回も最後まで読んで頂きありがとうございます!
ではまた次回。