第11回「ペンタトニックからの脱却その6 番外編 スケールアウト(半音上のスケールを当てる)」

ギタリスト音楽理論講座コラム第11回

 

「ペンタトニックからの脱却その6 番外編 スケールアウト(半音上のスケールを当てる)」

 

ここのところ雨ばかりでなかなか梅雨明けせず、非常にジメジメした毎日。
ギターも湿気で重くなっているようないないような。(苦笑)
気候はジメジメですが、個人的には冬は嫌いなので(笑)梅雨明けを楽しみに毎日を過ごしております
暑苦しい毎日ですが、ギタープレイは熱くということで今月もいってみましょう!

 

前回まではブルース進行をベースに様々なアイデア、モードを当てはめていく発想をご紹介していきましたが、今回はちょっと趣向を変えて番外編ということで、「スケールアウト」をご紹介します。

 

まずは「スケールアウト」って何ぞや。ということになってきますが、詳細を話し出すと西洋音楽の歴史なども語らねばならず、とんでもない文字数になってしまいますので、簡単に言えば「Keyの中で外れた音をあえて使う」という感じでしょうか。

 

そんなことやって大丈夫か?といいたくなるところだと思いますが、うまく使えばこれがかなりクールに響きます。
ロック、ポップスでは余りなじみがないかもしれませんが、ジャズプレイヤーの中ではかなりポピュラーな手法になってますね。
薀蓄ばかり語ってもしょうがないので(苦笑)とりあえず弾いてみましょう!

 

アウトの方法はかなりたくさんありますが、今回は比較的ポピュラーな「半音上のスケールでアウトさせる」方法をA7一発のシチュエーションでご紹介します

スケールアウト

 

上記譜例はAマイナーペンタトニックスケール(ブルーノートスケール)を軸に構成されていますが、2,4小節目が半音上のA♯mペンタトニックスケールにアウトさせてあります。

 

実際に弾いて頂くと最初はかなり違和感あるかもしれませんが、2,4、小節目のアウトフレーズで比較的短い音符を使って、次の小節でインに戻ることでイメージとしては「危ない雰囲気から戻るスリル」を作ることができると思います。

 

なかなかポップス、ロック系では使いどころが難しいですが(苦笑)バンドメンバーに嫌がられない程度に使うことで(笑)かなり目立つことができると思います。

 

とりあえずコツとしましては、
・アウト音をあまり長く伸ばさない
・インの音に着地

 

音楽ですので必ずしもとはいえませんが、以上のことを頭に入れていただくと、アウトフレーズを作りやすくなると思います。
結局何でもやりたい放題になりますね(笑)

 

次回も番外編その2も予定しておりますので、それまで皆さんいい感じにはみ出していってください(笑)
というわけで今回はここまで。